連携における研究開発型ベンチャー企業特有の課題
ネット系ベンチャー企業と研究開発型ベンチャー企業の比較
特有の課題を持つ研究開発型ベンチャー企業の連携には、マッチング機会の増加を越えた取組みが必要
- 資金
- ネット系ベンチャー企業
- 既存のIT技術を活用しながら、アイデア先行で製品・サービスの開発が可能なため、少ない初期投資で連携を開始できることが多い
- 研究開発型ベンチャー企業
- 将来的に有望であっても、具体的な連携プロジェクトとして進めていくためには、一段の技術の磨き上げが必要なため、連携の初期段階から多額の資金が必要であることが多い
- 人材
- ネット系ベンチャー企業
- 商学系の学部や民間企業の出身者が比較的多く、マッチング段階から、経営や資金調達に関する基礎知識等を有しているケースが多い
- 研究開発型ベンチャー企業
- 工学系の学部や大学・研究所等の研究者出身者が比較的多く、技術には詳しいが、ビジネススキルは不足する傾向
- ターゲット市場
- ネット系ベンチャー企業
- BtoC(消費者向け)市場をターゲットとすることが多く、自ら顧客としてニーズを把握することが可能
- 研究開発型ベンチャー企業
- BtoB(法人向け)市場をターゲットにすることが多く、顧客ニーズの把握が容易ではない
- 事業領域
- ネット系ベンチャー企業
- アプリケーション開発など事業会社との役割分担・補完関係が明確であることが多い
- 研究開発型ベンチャー企業
- 事業領域が事業会社と重複しており、事業会社側でベンチャー企業と連携する領域の特定や連携することに対する社内での説明が必要となることが多い