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【イベントレポート】パートナーとの共創を生み出す「eiicon」が第二弾のミートアップイベントを開催!「働きがいのある社会を創る」ため、スタートアップ5社がピッチを行いました。

オープンイノベーションプラットフォーム「eiicon」(http://eiicon.net/)は2月28日、渋谷のイベントスペース「dots.」で、大手企業とスタートアップの出会いを創出するイベントの第二弾「eiicon meetup!! vol.2」を開催しました。今回のテーマは「働きがいのある社会を創るベンチャー特集」。スタートアップ5社が登壇しました。朝8時スタートのモーニングピッチに、大手企業やスタートアップ企業から約40人が集い、活発に意見交換などが行われました。同イベントは毎月末の火曜日に開催します。(次回は「教育」をテーマにする予定です)

▲eiicon co-founder田中みどり

冒頭にeiicon co-founder田中みどりが挨拶。2月にローンチされた「eiicon」のサービス概要について説明を行い、登録を呼びかけました。続くスタートアップピッチには「働きがい」の創出をテーマに掲げる5社が登壇し、熱心に自社の取り組みや特徴を語りました。会場からは活発に質問が投げかけられます。登壇企業とピッチの内容、交わされた質問の一部を以下に記載いたします。  


■株式会社あしたのチーム http://www.ashita-team.com/

登壇者:経営企画本部 森良雅氏

同社は人事評価制度の構築から運用、サポートまでを手がけています。特徴は、制度をクラウド上で運用していること。そうすることで同社がリアルタイムで管理・チェックできるようになります。サポートは遠隔で行うほか、月に1回訪問し、対面でアドバイス。評価制度を導入することで、正しい評価を行い従業員のモチベーションアップを図るほか、生産性の向上や離職率の低下など生み出します。対象は主に中小・ベンチャー企業で、既に800社に導入実績があり、毎月20社の勢いで導入が増えているとのことでした。

【会場からの質問】 10人以下の会社で人事評価制度を導入するのはなぜか。課題意識はどこにあるのか。

【回答】 800社のうち20%が20人以下の会社です。課題意識は2つに大別されます。一つはこれから会社を成長させたいから、今のうちに制度を作っているという考え。もう一つは、どのような基準で評価が行われているか、はっきりさせてほしいという従業員からの声で、制度が導入されています。


■エッセンス株式会社 http://www.essence.ne.jp/

登壇者:代表取締役 米田瑛紀氏

「オープンイノベーションで働きがいのある社会をつくる」をテーマに掲げる同社。社外のプロ人材の活用(プロパートナーズ)、社内人材の成長ベンチャー企業への研修留学(ナナサン)という2つの事業を紹介しました。プロパートナーズは大手放送事業会社や地方銀行などで導入実績があるとのこと。ナナサンは人材の送り手の大手企業はベンチャー企業との接点ができ、また、送り出された個人は知見が広まりモチベーションアップにもつながるなどのメリットを提示。一方の受け手側のベンチャー企業は大手企業の業務について理解が深まるなどのメリットがあることが説明されました。

【会場からの質問】 競合他社もあると思うが、どのような差別化があるか教えてください。

【回答】 あくまで当社側の調査の結果ですが、競合他社は人材を送り出す場合、出向契約を結んでいます。当社は研修扱いであり、人材の受け手となる企業はサービスを無料で利用できます。


■株式会社キャスター https://cast-er.com/

登壇者:COO 石倉秀明氏

「なぜ働く場所が異なると、単価まで異なるのか」という疑問に端を発し事業をスタートさせた同社は、「リモートワークを当たり前にする」というビジョンを掲げています。リモートワーカーの派遣事業を行い、働く場所や時間に関係なく、スキルを発揮できる社会の創出を目指しています。登録スタッフの2割が海外在住者で、そのほかの多くの方が東京近郊以外の地方に住んでいる方とのことでした。エンジニア・デザイナーに特化したリモートワーカーの派遣を手がけているのも大きな特徴の一つです。なお、自社社員についても99%がリモートワーカーとなっています。

【会場からの質問】 自社社員の募集では、100倍以上の競争率となっているとのことですが、どんな採用基準を設定していますか。

【回答】 クラウドツールが使えるかなど技術的なことが大きなポイントとなっています。厳選採用となっていますが、面接についてはおそらく一般的なものと大差ないと思います。


■モティファイ株式会社 http://www.motify.work/

登壇者:Marketing Manager 若江力氏 

同社はポーランド人と日本人が設立した企業で、働きがいを可視化するソフトウェアを作っています。「働く」ということについての問題を考えた場合、実はどこに問題があるかわかっていないことが多いと指摘。その問題を探し当てるツールとして、同社のソフトがあると解説します。また、同社にはソフトだけでなく、国内外から優秀な人材が集まっていることが強調されました。協業には人的・知的リソースの面で、多くのメリットを提供できると力説します。また、1分で働く上での課題が調査できる、同社のツールも紹介されました。

【会場からの質問】 具体的なサービスについて紹介してください。

【回答】 主に2つあります。一つは会社の全体を対象に調査するサービス。働き甲斐や満足度、仕事に対する意識などを調査できます。もう一つは新入社員向けの「立ち上げツール」で、入社したときのカルチャーショックをなくして、生産性を上げるよう支援します。対象の上司と新入社員に行動の指針を示すほか、互いを評価する仕組みが整っています。


■株式会社Waris(ワリス) https://waris.co.jp/

登壇者: Waris Innovation Hub プロデューサー 小崎亜依子氏

同社は企業とプロ人材をつなぎ、プロジェクトワークの創出などを行っています。同社のいうプロ人材とは、企業の基幹職を10年以上務めた人材。現在、3000人以上が登録しており、平均年齢は38歳、99%が女性となっています。マーケティングや金融などに強みを持った人材が多くいるとのことでした。プロ人材の働き方は業務委託が中心で、同社は業務内容の整理、切り出し、プロジェクト組成をサポートします。これまでに、大手家電メーカーの美容関連商品のプロジェクトに、同社からの人材が参加してマーケティングで力を発揮した例などが紹介されました。なお、もともとは女性向けのサービスでしたが、今後は男性の登録も増やしていきたいとのことでした。

【会場からの質問】 ビジネスモデル、利益の出る仕組みを教えてください。また、フリー(業務委託)の料金はどのように設定しているのですか。

【回答】 人材を紹介し、プロジェクトが稼働した場合に手数料を頂戴しています。また、料金の設定について、フリーの場合、道具などは持ち出しになります。不利にならないように設定しており、それが当社の役割の一つです。


■取材後記

働くということは今、日本の抱える大きな課題の一つであり、注目度も高い。労働人口の減少、ワークライフバランス、雇用形態、地方での労働、多様性の受け入れ、事業の継承など、課題は山積みだ。その課題の多くが、これまであまり注目されていなかったことばかりと言える。だからこそ、こうした新しい課題と向き合うには、スタートアップならではの斬新な視点、柔軟な考えが必要になるのではないか。日本社会は大きく変わろうとしている。スタートアップとのオープンイノベーションで新しい働き方と働きがいを創出してほしい。