SAPジャパン株式会社は、スタートアップ向けのアクセラレーションプログラム「SAP.iO Foundry Tokyo(エスエーピードットアイオー・ファウンドリー・トウキョウ)」における、“インダストリー 4.0”をテーマとした2020年上期コホートプログラムで、支援するスタートアップ6社を決定した。それに伴い、6社とともにプログラムを開始したことを発表した。


プログラムの概要

「SAP.iO Foundry」は、SAPがグローバルで展開するスタートアップ向けプログラム「SAP.iO」 の取組みの1つで、SAP社外の優れたスタートアップを支援するものだ。世界8都市で運営されており、各都市では年に2回のコホートプログラムを運営している。

東京では、日本の産業界の変革ニーズとの接点を提供し、スタートアップとの共創を促進する“実践型”アクセラレータープログラムとして2019年に開始し、初回のコホートプログラムを終了した。2回目となる今回は、“インダストリー 4.0”をテーマに昨年11月より募集を開始し、合計55社のスタートアップから応募があったという。その中から6社を選考し、2020年3月16日より13週間にわたるスタートアップ支援プログラムを開始した。本年6月には、Demo day(最終成果発表会)を予定しているという。


プログラムに参加するスタートアップ6社

2020年上期コホートプログラムに採択されたスタートアップは以下の通りだ。(数字・アルファベット順)

■3i inc.(https://www.3i.ai/)

・本社/米国カリフォルニア州サンノゼ市

・事業概要/独自のAI基盤の映像処理技術を用いて、誰でも室内空間を地図やストリートビューとして作成し活用できるソフトウェアソリューションの開発

■GROUND株式会社(https://groundinc.co.jp/)

・本社/東京都江東区

・事業概要/ロボットや自社開発を進めるAI物流ソフトウェアなど、世界の先端テクノロジーを物流・EC領域に適用させた革新的ソリューション(LogiTech(R))の開発・提供

■株式会社Hacobu(https://movo.co.jp/)

・本社/東京都港区

・事業概要/IoTとクラウドを統合した物流情報プラットフォーム「MOVO」の提供と、様々な物流向けアプリケーションおよびハードウェアの開発・販売

■HyBird(http://www.hybirdtech.com/)

・本社/英国ロンドン市

・事業概要/「Clarity」というデータソースに依存しないソフトウェアにより、工業施設の視覚的点検自動化、さらにコンピュータビジョンとAIを組み込んだ双方向のデジタルツインモデルを活用したより効果的な設備保全を提供

■LiLz株式会社(https://lilz.jp/)

・本社/沖縄県中頭郡

・事業概要/機械学習とIoTとの技術融合による目視巡回点検の負荷軽減等により、現場の労働力不足の課題解決に寄与するためのサービスの提供

■株式会社XTIA(https://www.optocomb.com/)

・本社/東京都千代田区

・事業概要/迅速な3次元形状測定を可能とする光コム発生器とその応用および関連機器の開発・販売


プログラムの内容

今回のコホートプログラムの支援内容は、以下を予定しているという。なお、メンターは主にSAP社内の製品スペシャリストや営業部門のキーマンを中心として、数十名のメンバーで構成される。

(1)B2B向け事業戦略に寄与するノウハウ共有

参加スタートアップ向けのワークショップにより、SAPがこれまで培ってきた大企業向けビジネスのノウハウをはじめ、事業戦略立案、営業、マーケティングなどの幅広い分野の知見を共有する

(2)SAP製品とのAPI等を通じた連携の実装

機械学習やIoTなどの先端技術を活用した開発環境やデータへのアクセスが提供され、SAPテクノロジーや産業界のデータとの連携を可能とする

(3)SAPエンタープライズ顧客への共同アプローチ

SAP製品をすでに利用している大企業を中心としたSAP顧客基盤に対し、イノベーションによる様々な課題解決に寄与するため、スタートアップとSAPによる共同提案を行う

なお、今回のプログラムでは、エンタープライズ/B2B向けにすでに自社で開発済みの製品やサービスを有していることを採択条件とした。プログラムへの参加に際し、SAPのテクノロジー環境やコホートプログラム中の設備利用料は不要で、SAPジャパンからエクイティを要求することもなく、完全に無償で利用できるプログラムになっているという。


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(eiicon編集部)