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【eiiconユーザーインタビュー/富士通・塩谷愛氏】「eiiconで、多くの出会いが創出された」

富士通は「ヒューマンセントリック・イノベーション」をテーマに掲げ、デジタル技術で人々に力を与え、ビジネスや社会に新たな価値の創出を目指している。注目しているキーワードは「AI、セキュリティ、IoT、クラウド」だ。基盤技術を持つ富士通は、一方で、アイデアやサービスラインナップはまだ十分とは言えず、活路をオープンイノベーションに求めている。

そこで目を向けたのが、オープンイノベーションプラットフォームである「eiicon」だった。eiiconは2017年2月27日に正式ローンチ後、およそ1ヶ月で法人登録社数が1200社を突破。月間10万PVを集め、連動メディアである「NewsPicks」のeiiconアカウントにはすでに1万5000を超えるフォロワーが付いている。

富士通はeiiconのサービス開始当初から利用し、これまでに多くのスタートアップとの出会いも生まれているという。富士通でオープンイノベーションを推進している塩谷愛氏に同社の取り組みとeiiconとの連動について、eiicon co-founderである田中が話を伺った。

■【写真左】 富士通株式会社 マーケティング戦略本部 戦略企画統括部 ビジネス開発部 塩谷 愛氏
大手教育事業会社でネット系新規事業の立ち上げ後、経営企画・R&D部隊でオープンイノベーションを担当。 渋谷でEdTech分野のコワーキングの運営後、2016年に富士通入社。 同社でのオープンイノベーションを通じて新しいビジネスを生みだすため、アクティブに活動を続けている。

■【写真右】 パーソルキャリア株式会社(旧株式会社インテリジェンス) eiicon co-founder 田中 みどり
パーソルキャリア(旧インテリジェンス)にて、インターネット業界の中途採用支援の法人営業・マネジメントを経験し、eiicon 立ち上げメンバーとして主に法人集客とサービス企画を担当。

eiiconの反響の良さに驚く。

田中:富士通さんがeiiconを利用するきっかけとなったのは、やはり露出を増やし、アクセラレータプログラム(※)への応募につなげることでしょうか。
※富士通アクセラレータプログラム http://www.fujitsu.com/jp/innovation/venture/fap/entry/index.html

塩谷:その通りです。ただ、正直に言うと、eiiconに対してそれほど期待していませんでした(笑)。新しいプラットフォームができるということで、「効果が期待できるのかできないのかわからないが、とにかく一度利用してみて、そのジャッジをしよう」と考えたのです。

田中:いえ、どんな理由であれ、まずは使っていただくことが、私たちとしても、とてもありがたいことです。

塩谷:それと、付け加えるなら、取材してもらえるのもとても魅力的でしたね(※)。今でこそ、各種メディア等で取り上げて頂ける機会も増えていますが、まだまだ当社のオープンイノベーションはそれほど注目されていませんでした。
※富士通のオープンイノベーション情報掲載ページ https://eiicon.net/companies/615 

田中:実際にeiiconを利用されてみて、反響はいかがでしたか。

塩谷:素直に驚きました。掲載してすぐにスタートアップからの応募があったのです。それも、詳しく見てみると、とてもおもしろそうな企業からの応募だったのでワクワクしました。

おそらくスタートアップからすれば、常に協業や提携できる企業の情報は求めていると思います。半面、思うように情報が得られなかったに違いありません。主に大企業側についてですが、いかに情報発信が弱く、怠っていたかということに気づかされました。eiiconを見るまで当社のアクセレータプログラムを知らなかったというスタートアップも多くありましたので、本当にまだまだだなと感じましたね。

さらなるスタートアップとの出会いを期待。

田中:eiicon経由で応募したスタートアップは、選考に残っていますか。

塩谷:はい。いっぱい残っています。eiiconから応募してくるスタートアップは自ら手を挙げて、アクセラレータプログラムに臨んでおり、非常に強い意気込みを感じます。「ピッチに登壇することをwebやSNSに記載していいか」と問い合わせを頂いたことはもちろん、「塩谷さん!どうしても相談があるのでお時間いただけませんか?」とメッセージをいただくと「是非協業したいのでアドバイスください!」といった気合の入りよう、それだけプログラムに真剣に取り組んで頂いています。現時点でプログラムはまだ審査途中ですが、盛り上がりを見せています。

田中:そう言っていただけると、大変ありがたいです。

塩谷:記事を載せたタイミングで、これだけの反響があるというのは予想外でしたね。この記事をどう拡散させるか考え始めたタイミングだったのに。

田中:eiiconは2017年2月に誕生したばかりで、これからのサービスです。今後、eiiconに期待することを教えてください。

塩谷:一番の期待は、プラットフォームの拡大です。すごい勢いでスタートアップの登録が増えているということですが、まだまだスタートアップは数多くいますし、次々と生まれ続けています。スタートアップとのコミュニケーションもチャットのように取れるので、どこのイベントで出会っても「eiiconで連絡くださいね!」というぐらいデファクトスタンダードになってほしいと願っています。そして、日本国内ではまだまだ大企業とスタートアップとの出会いの場が少ないと感じていますので、ぜひオンラインに限らずオフラインでもeiiconさんにつなぐ役割を果たしてほしいと思っています。

富士通のオープンイノベーションは、まだ始まったばかり。

田中:先ほどお話しさせていただいたように、eiiconを通じて富士通さんのオープンイノベーションのご支援をしていますが、現在の進捗はいかがでしょうか。

塩谷:当社のオープンイノベーションについては、「やっと動き出した」という段階です。業界の中でも、CVCや社内ベンチャーの立ち上げなどは早いタイミングで行っていたと思いますが、世の中の認知はまだまだという状態が続いていました。そうした中で、アクセラレータプログラムの活動を通して、富士通のオープンイノベーションの取り組みを改めてアピールできてきたと思っています。オフラインでのイベント出展などに加え、オンラインでのeiiconでの活動でアシスト頂いている形です。

田中:富士通さんのオープンイノベーションの取り組みで、もっともわかりやすいのがアクセラレータプログラムだと思います。

塩谷:そうです。現在、第4期(2017年2月〜9月)を実施していますが、私たちの目指すのはスタートアップとの「協業」です。スタートアップと共に新商品を作り、世の中に出していきたいと考えているのです。

これまで当社は主にクローズドイノベーション的な開発を行ってきました。イメージでお伝えをすると、5年かけて研究開発を進め、5年かけて利益を回収するというように多くの時間をかけていました。しかし、今は世の中の動きが速く、もっと速いスピードで商品が世に送り出され、1年足らずでより新しい技術を搭載した商品・サービスが出てくることがほとんどです。クローズトイノベーションには、スピードはもちろん、多様性の面でも限界があります。だからこそ、必然的にさまざまなアイデアや技術を持つスタートアップとの協業、オープンイノベーションに活路を求めています。

田中:なるほど。では、スタートアップが富士通さんと協業することのメリットには、どういったことがあるのでしょうか。

塩谷:大きく2つあると思っています。1つは販路です。当社には日本国内だけでも約17万社の取引先があり、当社の営業スタッフが新商品やサービスを紹介することができます。もう1つは、富士通が持つ技術、富士通だからこそできることがあるということです。そういったものと掛け合わせれば、想像以上のものを生み出すことができると信じています。

田中:多くのスタートアップが富士通さんに注目し、想像を超える新たなイノベーションを興していけるように、これからも力を尽くしていきます。


対談を終えて

今回、富士通様をご支援するにあたりいただいたご要望が、「まだ出会ったことのないスタートアップにたくさん出会いたい」というものでした。すでに3度のアクセラレータプログラムを実施してきた結果と、「富士通という大きな組織が今何を考えているのか」を伝えていくことにしました。

 そこで、富士通様が今回注力する分野の現場のトップの方にそれぞれお話しいただき、現在の取り組み・課題・求めていること・提供できることを具体化していったのです。そうすることで、より具体的に意思を持ち、富士通様と共創したいと考えるスタートアップの発見につながったのではないかと考えています。今後も富士通様の取り組みを定期的にeiiconで発信していきます。お楽しみに!(eiicon co-founder 田中 みどり)

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